概要
試合は2分3Rで行う。オープンフェイスタイプのヘッドギアを着用。グローブは事務局が支給するもの。フライ級からミドル級までは14oz、ライトヘビー級以上は16ozを使用する。審判はレフェリーとジャッジ3名。採点はプロ同様の10ポイント制でラウンド・マスト・システムを採用。
王座決定戦においてドロー判定を付けたジャッジは優勢を判断して勝敗を決める。スタンディングダウン・クリーンヒットダウンあり。ツーノックダウン制であるが、1試合にて2度のダウンでKOとなる。選手の安全などを考慮の上で、イエローフラッグ(一時中断)・レッドフラッグ(中止)が投げ込まれる。
ポイント
- 必ずどちらかが10ポイントになるのがマストシステムです。
- ダウンがあった場合は10-8、どちらかの選手が優勢だった場合10-9
-
減点があった場合
-
劣勢の選手が減点
→10-9(-1)=10-8
-
ダウンした選手が減点
→10-8(-1)=10-7
-
優勢の選手が減点
→10(-1)-9=10-10
-
ダウンを奪った選手が減点
→10(-1)-8=10-9
ポイントは練習してきた日頃の成果が出て、手数の多い選手に振ります。1Rに3回のクリーンヒットよりも1Rの間旺盛に手を出しガードの上からでもナックルがきちんとヒットしている選手にポイントが有利になります。また、王座決定戦などで引分判定の場合も、優勢点は手数の旺盛な選手になります。
ダウン
●ダウンの種類
- 足の裏以外がリングにタッチした場合
- ロープが無ければダウンしたと思われる場合
- 防戦一方でパンチが返せない又は返していても相手選手に向き合えない状態
- クリーンヒットをもらい頭が跳ね上けられたり、その後の対応がすぐ出来ない状態
●鼻血
- 鼻血、カットがあった場合に出血が止まらない、血が滴り落ちる状態はストップとなります。パンチによる鼻血、カットの場合はKO負け、パンチ以外によるものはそのラウンドまでの判定により勝敗を決めます。
●ファール
- 頭から突っ込んでグローブが頭より相手選手側で構えられていない
- 相手の腕やグローブを押さえたままパンチを出す
- 押しながらパンチをだしたりロープの反動を利用してパンチをだしたりする
- 肩で押す、相手選手を持ち上げる、相手選手を投げる
試合準備用品
- グローブは事務局が支給するものを使用
- ヘッドギアはオープンフェイスタイプのものを使用
- 格闘技用ファウルカップ
- トランクス、シューズ(練習用で履きなれているもの)
- バンテージは、バンテージテープまたは包帯
- マウスピース、テーピング、水分補給
- タトゥーや刺青を入れている方はTシャツ等着用
出場選手は試合中ヘッドギア、グローブ、ファウルカップ、マウスピース、トランク ス、シャツ、シューズ以外のものを装着してはならない。(例:コンタクトレンズ、過度のウイック、パープラチアット等)
「OFB大会」の競技目的は、選手1名、セコンド1名以上2名までのチームが、ボクシングの競技規則およびスポーツ精神に則り、安全かつ公平な環境の下、スパーリングにより日頃の練習成果を発表し競う場所である。
「OFB大会」は、ボクシング競技の特性から、身体接触及び打撃によるダメージ伴うスポーツである。係るスポーツは本来危険が伴う。選手は、競技規則を遵守し、自分自身と対戦相手の選手の安全に留意することが特に重要である。また、試合役員はもとより、セコンドにおいても安全な競技の運営を第一目的とし、出場選手にダメージが残ることの無いように、試合前、試合中、試合後においても十分な配慮を行うこと。
第1章 試合役員
- 第1条 コミッショナーOFB大会は、事務局によって選出したコミッショナーを置き、競技の運営・管理・広報に努める。コミッショナーは、大会の監修を行い、大会に出席できない場合は代理人がその任を勤める。
- 第2条 実行委員長OFB大会事務局の実行委員長は、競技としての安全管理とボクシングの発展、出場選手の名誉維持と広報に務めるものとする。試合前の出場選手の安全管理、試合役員の指名、試合中の競技進行及び説明を行う。試合中はインスペクターを兼務し選手の安全・競技運営上危険と判断した行為に関してもその都度、試合を中断、中止する権限を持つ。
- 第3条 運営役員運営役員は、競技大会予定の作成および会場の予約、参加者の募集、マッチメイク、大会参加費及び運営費の管理を行う。地方大会においては、事務局が指名するものがこの代理を務めることが出来る。
- 第4条 レフリーレフリーはプロボクシング、アマチュアボクシングの経験者または指導者で、事務局が試合を公正かつ安全に進行管理できると認めたものが務める。
- 第5条 ジャッジジャッジはプロボクシング、アマチュアボクシングの経験者、指導者、関係者で、プロボクシング試合などをルールに準拠して採点を行いながら観戦または実践することが出来るもので、事務局が試合を公生かつ安全にジャッジできると認めたものが努める。
- 第6条 リングドクターリングドクターは日本国厚生労働省認可の医師免許を所持するもので、選手の安全管理および不測の事態にも対応できるものとする
第2章 選手
選手はプロフェッショナル、アマチュアを問わず、ジム及び道場、スポーツクラブ等に所属し日頃からボクシングの練習を行っていて、2分3Rの試合に出場できる条件を満たしているものとする。
-
第1条 年齢OFB大会は、年齢、経験等を考慮し下記のカテゴリーに分けられる
年齢表記 |
説明 |
① R30 |
30歳以上40歳未満 |
② R40 |
40歳以上50歳未満 |
③ R50 |
50歳以上60歳未満 事務局が試合可能と認めるコンディションまで |
④ R60 |
60歳以上 事務局が試合可能と認めるコンディションまで |
OFB |
プロボクシングA級、トップアマチュア、その他の格闘技上級経験者 |
RF |
上記①~④の年齢カテゴリーで同階級選手のマッチメイクが困難な場合、出場選手の了解を得てカテゴリーを跨いで行う試合 |
-
第2条 体重(クラス)(※2014年1月1日より変更)OFB大会は、年齢、経験等を考慮し下記のカテゴリーに分けられる
階級 |
体重 |
①F級 |
~51.0kg |
②B級 |
51.1~54.0kg |
③SB級 |
54.1~56.0kg |
④Fe級 |
56.1~58.0kg |
⑤SFe級 |
58.1~60.0kg |
⑥L級 |
60.1~62.0kg |
⑦SL級 |
62.1~64.0kg |
⑧W級 |
64.1~67.0kg |
⑨SW級 |
67.1~70.0kg |
⑩M級 |
70.1~73.0kg |
⑪SM級 |
73.1~77.0kg |
⑫LH級 |
77.1~82.0kg |
⑬H級 |
82.1~ |
第3章 公式試合
- 第1条 目的OFB大会の試合は、ボクシングという技術と練習を根幹とするスポーツにおける日頃の練習成果を発表する場である。よって、試合は、勝敗ばかりではなく、常にルールに明記された事項を尊重し、スポーツマン精神を発揚し、リングに上がるまでの努力と試合での健闘を称えあうものでなければならない。
- 第2条 公式試合公式試合は、事務局が承認し、事務局の認める選手、セコンド。レフリー、ジャッジ、タイムキーパー他の試合役員が運営するもので、1R2分、合計3Rで行われる。
第4章 チャンピオンシップ
- 第1条 チャンピオンOFB大会は、各カテゴリーの各階級にチャンピオンを設ける。
- 第2条 タイトルマッチチャンピオンシップは2分3Rで行われ、チャンピオン決定戦の場合、引き分けをつけたジャッジは優勢点をつける。よって決定戦は、公式戦績は引き分けになっても新チャンピオンが生まれる。チャンピオンの防衛戦の場合は、引き分けはチャンピオンの防衛となる。
- 第3条 タイトルマッチのカテゴリータイトルマッチは第2章第1条のカテゴリーにあわせて行う。年齢の高いカテゴリーの王者がその挑戦を了解した場合、若いカテゴリーから出場の挑戦者でもタイトルマッチを行うことができる。
第5章 参加選手の健康管理
OFB大会は、心と身体の健康管理の一環としてボクシングの練習を行う選手の発表の場です。よって健康管理及び安全管理の両面を考慮し、出場申し込み・出場前計量・試合中・試合後、事務局の指示を遵守して頂きます。
- 第1条 マッチメイク
事務局では、申込み用紙、過去の戦績や試合内容をもとにマッチメイクを行います。
試合体重については、OFB大会リングドクター、循環器及び脳循環器専門医、事務局相談の結果、通常体重から5%以内の減量までを基本とし、最大で7%までの減量を行って試合を承認します。なお、通常体重及び規定限界体重は試合予定日の1ヶ月前までにクリアするものとします。
試合に向けての過度な減量は、プロボクシングにおけるリング事故やダメージ、医学的臨床研究からいっても危険が大きいため、OFB大会の試合では禁止します。
規定範囲外の体重や血圧と判断した場合、希望階級での試合はできませんので、規定内の階級に合わせるか、契約ウエイトの設定を行います。
階級(クラス) |
通常体重 |
規定限界体重 |
フライ級 |
51kg |
53.6kg 54.6kg |
バンタム級 |
54kg |
56.7kg 57.8kg |
Sバンタム級 |
56kg |
58.8kg 59.9kg |
フェザー級 |
58kg |
60.9kg 62.1kg |
Sフェザー級 |
60kg |
63.0kg 64.2kg |
ライト級 |
62kg |
65.1k 66.4kg |
Sライト級 |
64kg |
67.2kg 68.5kg |
ウェルター級 |
67kg |
70.4kg 71.7kg |
Sウェルター級 |
70kg |
73.5kg 74.9kg |
ミドル級 |
73kg |
76.7kg 78.1kg |
Sミドル級 |
76kg |
79.8kg 81.3kg |
ライトヘビー級 |
80kg |
84.0kg 85.7kg |
- 第2条 試合前練習出場選手及びセコンド、所属ジム指導者は選手の健康管理に留意し、怪我などがあった場合は直ちに事務局へ連絡しなければならない。通常体重から試合体重へ減量が難しいと思われた場合も事務局へ連絡しなければならない。
連絡を受けた事務局は、対戦相手との連絡交渉、対戦相手の変更または中止、EXスパーリングの設定などを行う。
指導者及びセコンドはボクシングにおける過度の減量自慢が痛ましい事故へつながることを十分に理解し、プロボクシングやアマチュア大会における減量とOFB大会における減量は、全く別のものと考え、選手の通常生活に支障をきたすような減量を決して行わせてはならない。
- 第3条 出場前計量試合に出場する選手は、事務局の指定する時間に、計量および試合前検診を受ける。検診の結果、試合出場が困難と判断した場合、スパーリングからマスボクシングへの変更、試合を中止し対戦相手選手は試合役員をかねる元日本王者や日本ランカーとのマスボクシングへの変更などを行う場合がある。
階級の規定体重または、契約ウエイトを上回った場合は第一ラウンドを減点1として行う。
出場選手は試合中ヘッドギア、グローブ、ファウルカップ、マウスピース、トランク ス、シャツ、シューズ以外のものを装着してはならない。(例:コンタクトレンズ、過度のウイック、パープラチアット等)
計量時の検診での血圧は140/90mmHg以下を理想とし145/95mmHg以上の場合は時間をとった後再度計測する。再度の計測で150/100mmHg以上の選手は試合を行えない。
計量時検診で試合出場が困難と判断した場合、事務局の指名する選手とリング上でマスボクシングを行うことがある。また、タイトルマッチで挑戦者が出場困難な場合は王者の防衛、王者が出場困難な場合はタイトルは自動的に返上され、後日王者決定戦を行う。
- 第4条 試合OFB大会は選手の安全管理のための特別ルールを設けている(第7章参照)
- 第5条 試合後OFB大会の試合はヘッドギアを着用し14oz以上のグローブで行われるが、ヘッドギアもバッティングやカット、殴打直接面の衝撃を軽減することは可能だが、頭部の大きな揺れや殴打反対面に及ぶような衝撃を軽減することは出来ない。したがって、試合を行った選手は、少なからず衝撃を受けていると考え、試合後の体調の変化には十分に注意し、めまい、四肢や舌の痺れや違和感、頭痛等の気になる症状があった場合は直ちに病院を受診すること。試合後の過度な水分摂取、飲酒は慎むこと。
第6章 試合準備、進行
- 第1条 リングリングは内側が5m以上7m31cm以内とし、フロアーは、水平で、厚さは6.3cm以上のフェルトもしくは畳または同じ程度の柔らかい下敷きを置き、原則としてその上をキャンバスで覆うこと。
- 第2条 バンテージバンテージは、バンテージテープまたは包帯を利用して両拳に巻く。バンテージをつけない、又は練習用保護用具などで代用して試合を行うことは出来ない。
バンテージに緩衝材なども含めていかなるものも巻き込んで利用することは出来ない。
試合に出場する選手は事務局からバンテージチェックを行うとアナウスがあった場合、直ちに所定場所でチェックを受けるものとし、少なくとも出場試合の6試合前までにチェックを受けなくてはならない。
- 第3条 グローブグローブは事務局が支給するものを使用する。
フライ級からミドル級までは14oz、ライトヘビー級以上は16ozとする。
紐は、必ず手首の外側で結び、その上をテープで巻かねばならない。グローブを折り、しぼり、ねじ曲げなどして詰物の移動をはかり、もしくはグローブの外部を傷つけたりしてはならない。
- 第4条 ヘッドギアヘッドギアはオープンフェイスタイプのものを使用する。フルフェイスタイプのものは公式試合では使用できない。ただし、EXスパーリングやマスボクシングはこの限りではない。
- 第5条 ファールカップ公式試合では必ずファールカップを着用するものとし、レフリーは試合前にファールカップの着用有無を確認する。いかなる理由があってもファールカップ未着用での試合は認めない。
- 第6条 マウスピースマウスピースは日頃から練習で使用している、出場選手の歯形にあったものを用意する。レフリーは試合前にマウスピースの装着を確認する。マウスピース未装着での試合は認めない。
- 第7条 試合ラウンド1ラウンドは2分間とし、各ラウンドの間に1分間の休憩をおく。両ボクサー、レフェリー以外なにびともラウンド中にリング内に入ることは許されない。
偶然のバッティングやローブロー他の反則行為、レフリー及びジャッジ、インスペクター及びドクターの指示により、ランド進行をタイムストップし休憩を挟む場合がある。この場合最大の休憩時間は10分までとする。
公式試合のラウンドは3ラウンドまでとし、特別に事務局が認めた場合以外ラウンドの延長は行わない。